「売る前に初期化だけしておけば、あとは大丈夫でしょ?」。
どうも、「ゲーム機乗りかえナビ」管理人のコウです。
中古ゲームショップの買取カウンターに8年立ち、数千台のゲーム機を査定してきました。
その経験からお伝えすると、初期化だけでは足りないケースがけっこうあります。
カウンターでよく見かけたのは、初期化は済んでいるのにアカウントの紐づけが残っている本体や、ディスクやmicroSDカードが入ったままの本体でした。
しかもメニューの名前は機種ごとにバラバラで、Switchに至っては、少し前の解説記事に載っている設定項目がいまはもう存在しません。
この記事では、PS5・Nintendo Switch・Xbox Series X|Sを中心に、データのバックアップ、アカウント連携の解除、本体の初期化を、メーカー公式の案内に沿って順番どおりに解説します。
あわせて、解除し忘れたときに何が起きるのかを、元査定員の目線でお話しします。
目次
解除し忘れると、いちばん困るのは売った本人です
手順の前に、ここだけ知っておいてください。
宅配買取では「返送」になることがある
店頭買取なら、未解除の本体が持ち込まれても、その場でお客さんに操作してもらえば済みました。
僕も「ここだけ一緒にやりましょう」と、画面を見ながら解除してもらったことが何度もあります。
ところが宅配買取では、そうはいきません。
たとえば、このあと紹介する型番買取.jpの買取規約には、各種アカウントとの紐付けや紛失防止機能によるロックは発送前に解除するよう書かれていて、解除されていない場合は査定ができず、商品を返送することがあると明記されています。
梱包して、発送して、戻ってきて、解除して、また梱包する。
解除をひとつ忘れただけで、この往復がまるごと発生するわけです。
自分のアカウントにもリスクが残る
困るのは買取店とのやり取りだけではありません。
任天堂は、本体を初期化せずにニンテンドーアカウントが連携されたままだと、意図せず本体を手にした第三者にダウンロードソフトや追加コンテンツを購入される危険性があると案内しています。
クレジットカードを登録していたらと考えると、ゾッとしますよね。
PS5の[コンテンツ共有とオフラインプレイ]は、同時に複数のPS5で有効にできません。
古い本体で有効にしたまま手放すと、新しいPS5で有効にする前に、古い本体側の設定を外す必要が出てきます。
本体が手元になくてもリモートで全機器の登録を解除できますが、これは半年に一度しか使えません。
任天堂のほうも、ニンテンドーアカウントのウェブサイトから本体の登録を解除すると、同じ方法での解除は1年間できなくなります。
どちらも後から取り返せるとはいえ、何度もやり直せる仕組みではないのです。
次の持ち主の手が止まる
子どもに使わせていた本体には、もうひとつ落とし穴があります。
Switchで「みまもり設定」をしている本体は、本体の初期化に「みまもり設定の暗証番号」が必要です。
暗証番号を知っているのは設定した保護者だけなので、次の持ち主が初期化しようとしてもここで止まってしまいます。
親御さんは、手放す前に暗証番号を確認しておいてください。
作業は「バックアップ → 連携解除 → 初期化」の順で
順番の考え方はシンプルで、初期化は必ず最後に回します。
初期化で消えたデータは戻せませんし、解除し忘れに後から気づいても、本体側で操作するには初回設定からやり直すことになるからです。
バックアップと連携の解除は、どちらを先にしてもかまいません。
PlayStationの公式ページは、機器認証の解除、データのバックアップ、本体の初期化の順で案内しています。
機種ごとの作業をまとめると、こうなります。
| 機種 | バックアップ | 連携の解除 | 初期化 |
|---|---|---|---|
| Nintendo Switch/Switch 2 | ユーザーやセーブデータの引っ越し、またはセーブデータお預かり | インターネットにつないだ状態の初期化で解除。自動継続購入は別途停止 | 「設定」→「本体」→「初期化」→「本体の初期化」 |
| PS5 | USBドライブ、またはPS Plusのオンラインストレージ(セーブデータのみ) | [コンテンツ共有とオフラインプレイ]を無効にする | [設定]>[システム]>[システムソフトウェア]>[初期化]>[PS5を初期化] |
| PS4 | USBストレージ、またはPS5や別のPS4へ移行 | [いつも使うPS4として登録する]を登録解除 | [設定]>[初期化]>[PS4を初期化する] |
| Xbox Series X/S | ネットワークにつないで同期 | リセットでホーム XBOX の関連付けも消える | [本体情報]>[本体をリセットする] |
Nintendo Switch/Switch 2の手順
「いつもあそぶ本体」の解除は、もう必要ありません
Switchの売却準備でよく検索されるのが「いつもあそぶ本体の解除」ですが、この仕組みはすでに廃止されています。
任天堂のサポートページによると、2025年4月30日配信の本体バージョン20.0.0以降、バーチャルゲームカードの導入に合わせて「いつもあそぶ本体」は廃止され、「特定ソフトの利用券を共有できる本体」に名称と役割が変わりました。
いまの仕組みで本体とアカウントを結びつけているのは、主に次の2つです。
- 「バーチャルゲームカードを利用できる本体」の登録
- 「特定ソフトの利用券を共有できる本体」の登録
どちらも、インターネットにつないだ状態で本体を初期化すれば消えます。
逆にオフラインのまま初期化すると登録が残るので、Wi-Fiにつながる場所で作業してください。
Switchを手放すときの手順
- 別の本体で遊び続けるなら、先にユーザーやセーブデータの引っ越しを済ませます。新しい本体がない場合は、Nintendo Switch Onlineの「セーブデータお預かり」でサーバーにバックアップする方法もあります(一部対応していないソフトがあります)
- Nintendo Switch Onlineを自動継続購入しているなら、ニンテンドーeショップかNintendo Storeで更新を止めます。本体の初期化では止まりません
- 「みまもり設定」をしている場合は、暗証番号を手元に用意します
- microSDカードとゲームカードを抜きます
- インターネットにつないだ状態で、HOMEメニューの「設定」→「本体」→「初期化」→「本体の初期化」を選びます
同じ画面にある「セーブデータを残して初期化」は、本体の調子が悪いときに試すための機能です。
こちらはニンテンドーアカウントとの連携や各種登録が残るので、手放すときは選ばないでください。
引っ越しから初期化までの流れは、任天堂の本体買い替え時にやることに順を追ってまとまっているので、作業前に一度目を通してみてください。
Switch 2も、メニューの階層は同じです。
HOMEメニューの「設定」→「本体」→「初期化」→「本体の初期化」で、こちらもインターネットに接続できる環境で行うよう案内されています。
PS5(PS4)の手順
PS4でいう「いつも使うPS4」にあたる設定は、PS5では[コンテンツ共有とオフラインプレイ]という名前になっています。
PS4の感覚で探すと見つけにくいので、名前ごと覚えておきましょう。
- 機器認証を解除します。[設定]>[ユーザーとアカウント]>[その他]>[コンテンツ共有とオフラインプレイ]>[無効にする]の順です
- データをバックアップします。USBドライブをつなぎ、[設定]>[システム]>[システムソフトウェア]>[バックアップと復元]>[PS5をバックアップ]へ進みます。PS Plusに加入しているなら、セーブデータだけはオンラインストレージにも保存できます
- 本体を初期化します。[設定]>[システム]>[システムソフトウェア]>[初期化]>[PS5を初期化]です
バックアップには注意点がいくつかあります。
USBドライブはFAT32かexFATでフォーマットされたものが対象で、トロフィーはバックアップデータに含まれないため、事前に手動で同期しておきます。
拡張USBストレージやM.2 SSDに入れたゲームとアプリも、バックアップには含まれません。
PS4の場合は、[設定]>[アカウント管理]>[いつも使うPS4として登録する]>[登録解除する]で機器認証を外し、[設定]>[初期化]>[PS4を初期化する]で初期化します。
このとき、より確実にデータを消すために、クイックフォーマットではなくフルフォーマットが推奨されています。
なお、本体の初期化とPlayStationのアカウント削除は別の操作です。
これからもPlayStationで遊ぶなら、アカウントまで消す必要はありません。
PS3やPS Vita、PSPの機器認証の解除方法も含めて、ソニーのPlayStation機器を手放す/廃棄するときの注意点にまとまっています。
Xbox Series X|Sの手順
Xboxはネットワークにつながっていればセーブデータが同期されるので、バックアップは「ネットにつなぐ」がほぼすべてです。
ただし、XBOXネットワークにアップロードされていないものはリセットで失われるため、しばらくオフラインで使っていた本体は、先にネットワークへ接続しておきます。
- XBOXボタンを押してガイドを開き、[プロフィールとシステム]>[設定]>[システム]>[本体情報]に進みます
- [本体をリセットする]を選びます
- 「出荷時の設定に戻し全てを削除」を選びます
ここで、隣にある「出荷時の設定に戻しゲームとアプリを保存」を選ばないように注意してください。
XboxのXBOX 本体を出荷時の設定に戻す方法では、こちらはトラブルシューティング用とされていて、売却や譲渡のときに使うのは「全てを削除」のほうです。
リセットすると、アカウントやセーブデータ、設定とあわせて、ホーム XBOX の関連付けも消えます。
Microsoftのサポートでは、リセット後にMicrosoftアカウントのデバイス一覧から手放す本体を削除する手順も案内されているので、仕上げにそこまで済ませておくと安心です。
3DSなど旧世代機は、ここだけ押さえれば十分
3DSは、HOME画面の「本体設定」→「その他の設定」→「本体の初期化」と進み、最後に「初期化開始」を選びます。
ニンテンドーネットワークIDを登録している本体は、インターネットに接続できる環境で初期化してください。
SDカードやmicroSDカードに保存した写真や音声は初期化では消えないので、カードは抜いて手元に残すか、パソコンなどで別に消去しておきます。
PS3、PS Vita、PSPは、先ほどのソニーのページに機器認証の解除手順が載っています。
[ゲーム]と[ビデオ]の両方で解除が必要な機種があるので、片方だけで終わらせないようにしましょう。
発送前の最終チェック
初期化が終わったら、箱に詰める前に次の項目を確認してください。
- ディスクドライブにソフトが残っていない
- microSDカードやUSBストレージを外した
- 電源を入れると初回設定の画面が表示される
- Nintendo Switch Onlineなどの自動継続購入を止めた
- ACアダプターやケーブル、コントローラーなどの付属品が揃っている
カウンター時代にいちばん多かった忘れ物は、ディスクドライブに入ったままのソフトでした。
初期化を終えた安心感で、中身の確認がすっぽり抜けてしまうんですよね。
外装の汚れが気になる方は、ゲーム機の黄ばみ・ヤニ汚れは落とせる?売る前にできるクリーニング術に、どこまで掃除すれば十分かを書いています。
まとめ
- 作業は「バックアップ → 連携解除 → 初期化」の順で、初期化は必ず最後
- Switchの「いつもあそぶ本体」は廃止済みで、インターネットにつないで「本体の初期化」をすれば登録も外れる
- Nintendo Switch Onlineの自動継続購入は、初期化しても止まらない
- PS5は[コンテンツ共有とオフラインプレイ]を無効にしてから初期化する
- Xboxは「出荷時の設定に戻し全てを削除」を選ぶ
- 解除し忘れは、宅配買取では返送の原因になる
初期化まで済ませたら、売る準備はほぼ完了です。
あとは「いくらになりそうか」を見てから決めても遅くありません。
株式会社Rebroが運営する型番買取.jpのゲームカテゴリでは、PlayStation・Nintendo Switch・Xboxなどのゲーム機本体を、メーカー名や型番から検索できます。
型番を入れるだけで買取価格の目安がわかり、カテゴリ選択も会員登録もいりません。
詳細ページでは、状態別の相場買取価格と確認ポイントも見られます。
申し込んだあとは箱と緩衝材を用意して梱包・発送し、商品が届けば最短で当日中に振り込まれる流れです。
掲載されている最高買取価格は新品未開封・付属品完備の場合の上限で、実際の査定額は状態によって変わりますし、相場そのものも時期で動きます。
まずは目安として、手元の本体の型番を入れてみてください。
ゲーム機は飾るものじゃなくて遊ぶもの。
解除と初期化をきちんと済ませて、次に遊んでくれる人へ気持ちよくバトンを渡しましょう。
出典
本記事の執筆にあたり、以下の情報を参考にいたしました。
- 本体買い替え時にやること – Nintendo Switch サポート情報(任天堂)
- PlayStation機器を手放す/廃棄するときの注意点 – PlayStationサポート(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
- XBOX 本体を出荷時の設定に戻す方法 – XBOX Support(Microsoft)
- ゲーム買取価格一覧|型番から探す – 型番買取.jp(株式会社Rebro)
